2015年09月13日

『法水麟太郎 完全版』図版のテキストをリメイクする

 法水麟太郎シリーズのコンプリート、着手しました。とりあえず「二十世紀鉄仮面」と「国なき人々」は後にして、既存の作品だけ先に作成していくことにしました。法水麟太郎シリーズの特徴は図版が結構多いということですね。しかも青空文庫にある図版の画質が低いというなんですね。スマホにしてもタブレットにしても高画質化していますから、正直物足りないのは確かですね。


 画質が低くても、イラストの場合はある程度わかるのでそのままでもいいのですが、テキストの入った図版だと、テキストが判読しずらいことがよくあります。「聖アレキセイ寺院の惨劇」でも冒頭に「聖堂の図」という図版が入ります。これです。

02_fig1318_01.jpg

 結構テキストが読めないものがあります。たとえば「裏門側」の下の説明では

此の方向二十米突の地点が兇器の遺場所棄

と書かれています。最後の「遺場所棄」は「遺棄場所」の間違いだろうと思われますが、「棄」とかはとても判読できません。で、出来る限り補正しようと思いました。といっても図版をすべて書き直すのは大変なので、テキスト部分だけを作成して差し替えることにしました。ちなみに「米突」は「メートル」のことです。今では「米」だけですが当初は「米突」と書いていました。

 方法は簡単で、図版の画像をIllustratorで開いて、同じようにテキストを入力して重ねます。テキストが入力されたら、図版をPhotoshopで開いてテキスト部分のみを消しゴムツールでシコシコとデリート。あとはIllustratorで図版を置換するだけです。画像を書き出せば、テキストは綺麗に表示できます。線画の部分の粗いのはまあ目をつぶっていただくしかありませんが、テキストは読めるようになります。同じ解像度で作成したものがこれです。

02_fig1318_01400.jpg

 「あんまり変わらんぞ」といわれそうですが、比較するために、左右のピクセル数を合わせてあります。実際にはもっと大きなサイズで画像を書き出しているので、もっと読み易くなっています。

 「聖アレキセイ寺院の惨劇」は図版が一つしかないんで、そんなに手間ではありません。大変なのは「黒死館殺人事件」ですね。テキスト入りの図版をすべてリメイクするとなるとけっこうな数になってしまいそうで、思ったより作業は大変です。梵語とかの外字も沢山あって厄介ですが「黒死館殺人事件」が完成すれば、あとはそれほど手間はかからないでしょう。

 とりあえず「人魚謎お岩殺し」まで作成しておこうと思います。あとは「二十世紀鉄仮面」と「国なき人々」の書き起こしがどうなるのかということになりそうです。註文した扶桑社文庫の「二十世紀鉄仮面」はまだ届いていません。きっとこっちの方が時間がかかりそう。


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posted by じん at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 小栗虫太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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