2015年09月24日

「国なき人々」の書き起こし終わる

 『法水麟太郎 完全版』の「国なき人々」のテキスト書き起こしがなんとか終わりました。文字数は一万九千字強です。原稿用紙で五十枚くらいといったところでしょうか。一九三七年八月に『オール読物』に発表されて、法水麟太郎シリーズはこれで最後になります。


 文字校正はまずテキストで行い、InDesignに貼り込んでからも文字校正します。InDesignでは一ページに千文字くらいを配置して、一度に読める文字数を多くしています。それからKindle Previewerで確認し、さらにiPhone用のazkファイルを作成してiPhoneで眼を通します。これが最終校正で、ここで文脈やレイアウトのおかしな所を探します。

 何度も校正している筈ですが、やはり見落としあります。よくあるのが

変換間違いの見落とし
ルビの親文字の指定違い
削除されなかった改行

です。OCRでは完全に変換してくれるわけではありませんが、なまじ間違った漢字で文意が通る時などは見落としがちになります。いま書き起こしている「二十世紀鉄仮面」では「儂」が「僕」に変換されていたりして、

誤変換するならもっと別の漢字にしてくれよ

と言いたくなります。漢字の一部にルビが懸かる場合は、テキストでルビの親文字を指定する必要がありますが、ここは指定を忘れ易いところです。またOCRでは画像の行単位で改行されますので、テキストの改行コードを段落単位でまとめないと行けないのですが、ここも見落とし易いところです。このあたりはレイアウトを変更して校正するしかありません。

 さてさて、法水麟太郎の足跡はアフリカのかつてのスペイン植民地で途絶えます。

西班牙領のテル……。一二度、赤道から外れたところにあるカンポア

と書かれているだけです。元スペイン領で赤道から一度もしくは二度外れたという意味であれば、赤道ギニアあたりでしょう。赤道ギニアの北端には「Campo」という町があります。「カンポア」はこれかもしれませんね。

20150924-01.png

 グローリオソ号がマデイラ島を過ぎたことは確かですが、カナリア諸島を越えたかどうかは不明ですね。ここでイタリア船に乗った法水麟太郎は、はてさてどこに行ったのやら。

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posted by じん at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 小栗虫太郎 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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