2015年11月21日

『海野十三全集 決定版』始動しました

 小栗虫太郎、夢野久作ときて、その次は海野十三(うんのじゅうざ)になりました。海野十三といえば、日本SFの始祖とされる作家です。シャーロック・ホームズをもじった探偵帆村荘六も有名です。小栗虫太郎とは仲が良かったのですが、戦後まもなく小栗虫太郎が急死し、そのあとを追うように亡くなりました。


 海野十三の作品はその大半が青空文庫にあがっています。現時点で公開されている作品は174作品です。ほとんどすべての作品が網羅されているといってもいいでしょう。「作業中の作品」にはいくつか青空化されてないものがありました。

英本土上陸戦の前夜 (新字新仮名、作品ID:56913)
怪鳥艇 (新字新仮名、作品ID:1257)
海底旅行 (新字新仮名、作品ID:42943)  →ヴェルヌ ジュール(著者)
謎の透明世界 ――四次元漂流――(新字新仮名、作品ID:56932)
人造人間博士 (新字新仮名、作品ID:56931) 

 「英本土上陸戦の前夜」と「謎の透明世界 ――四次元漂流――」はすでに同じ内容のものがアップされています。「海底旅行」はヴェルヌの翻訳なので、いまさらの感があります。もっとも「透明人間」の翻訳は公開されています。「人造人間博士」についてはよくわかりませんが、「少年小説大系 第9巻 海野十三集」に掲載されたものなので、すでに公開されている作品の一つだと思われます。このなかで「怪鳥艇」だけが、本来公開されていてもおかしくない作品だと思われました。

 海野十三の全集は1990年に三一書房から発行されています。全13巻、別巻2巻という構成です。小松左京、紀田順一郎の監修で日本SFの始祖といわれる海野十三の作品が集約されました。箱入りの全集です。それでこの全集に準拠して『海野十三全集 決定版』を作成することにしました。

 青空文庫の作品を三一書房の全集にあわせて構成していくと、やはり「怪鳥艇」だけが抜けていました。しかも「怪鳥艇」は第九巻のタイトルになっているではありませんか。正確には第十巻の「栗水兵戦記(抄)」と「火山島要塞(抄)」もありません。しかしこの二つは抄本が掲載されているように、海野十三の作品としてはあまり重要度の高いものではなさそうです。あまりSF的な要素はなく、第二次世界大戦の戦記ものに近い作風のようです。

 『海野十三全集 決定版』を作成するとすれば、「怪鳥艇」は絶対必要でしょう。準拠本のタイトルになっている訳ですから、「怪鳥艇」を外す事はできません。「別巻 評論・ノンフィクション」に入っているものを網羅することはムリですが、「怪鳥艇」は入れることにしました。「怪鳥艇」は第二次世界大戦直前に「少年倶楽部」に一年間連載されたジュブナイルです。

 で、『海野十三全集 第9巻 怪鳥艇』を買うことにしました、アマゾンで。

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 三一書房の「海野十三全集」ですが二十四字詰め二十三行の二段組みになっています。「怪鳥艇」は本文が八十七ページありますから、四百字詰め原稿用紙で二百四十枚となります。というわけで、「怪鳥艇」書き起こします。時速900キロメートルで空を飛ぶ怪鳥艇とはどんなものなのでしょうか。零戦でも時速500キロメートルなんですけどね。


◆怪鳥艇 (海野十三全集 第9巻)
www.amazon.co.jp







posted by じん at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 海野十三 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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